メインで使っているThinkPad W520では、システムドライブに128GBのSSD(RealSSD C300)を使い、光学ドライブの代わりに2ndHDDアダプター経由で500GBの2.5インチHDD(WD5000BEVT)というディスク構成になっている。ランダムアクセスの速いSSDにシステムファイルやアプリケーションを置き、データ類やVMWareの仮想ディスクファイルなどは大容量のHDDに置いておくという考え方だ。
問題はデータ用のHDD(WD5000BEVT)なのだが、少し前から挙動がおかしいと感じるようになってきた。具体的には省電力モードに頻繁に入るようになってしまうという現象だ。ウェスタン・デジタルの2.5インチHDDは、OSの省電力設定とは関係なく一定時間でHDDの回転が止まる機能があるので、その影響だと思っていたがあまりに頻度が高すぎる。直近では20秒経たずに回転が止まる感じだった。
このため、例えばVMWareの仮想PC上でExcel2000を使っていると、少しの待ち時間でHDDの回転が止まり、キー入力やスクロールをしようとすると、HDDのスピンアップが発生して1~2秒ほど反応がなくなる状態になる。
同じウェスタン・デジタルの2.5インチHDDを他に2台持っているが、それらではそれほど頻度も高くないし、スピンアップにかかる時間も、固まる度合いもここまで酷くはないので、私の持っているWD5000BEVTの個体が問題なのだろう。
(ちなみにWD5000BEVTは2009年12月の購入)
前置きが長くなったが、挙動の怪しいHDDでは故障の危険も高い(かもしれない)と考え、新しい2.5インチHDDに置き換えを検討することにしたというわけだ。ただし昨年のタイ洪水の影響が未だに尾を引いており、全体的に価格は洪水前の水準から2~3割高い。特に1TBのものは1万円前後と割高感がある上、最近日立製も出回り始めたため、数カ月で大幅下落というパターンが怖く手を出しづらい。
そんな中、なぜか500GBで4,980円と洪水前の水準以下で売られているHDDを見つけた。それが日立製の「HTS545050A7E380」という製品だった。安い理由は7mm厚と2.5インチHDDでは少し特殊な製品のため売れ残った不動在庫を処分しようとしているのだろう。実際のところこの記事を書いている時点で4,980円で販売しているのは1店舗のみだし、そもそもこの製品自体を扱っていない店の方が多い。
7mm厚のHDDが売れない原因は、ほとんどのノートPCにおいてHDDの標準は9.5mm厚のためだろう。HDDの装着形態によってはそのまま使えたり、スペーサーを入れれば使える可能性もあるが、やはり二の足を踏む人い多いようだ。
そんな厄介者扱いのHTS545050A7E380だが、2ndHDDアダプター経由で使う私にとっては、厚さの違いなどまったく気にならない。500GBで4,980円(+送料530円)という(2012年4月時点での)圧倒的なコストパフォーマンスの高さから速攻で購入した。
左が7mm厚のHDD、右が9.5mm厚のHDD
7mm厚と9.5mm厚のHDDを並べて比較したのが上の画像。こうして見ると結構厚さに差があると感じた。コネクターの位置や基板からの高さはどちらも同じなので、2.5mmの厚さの違いさえ吸収できれば、一般的なノートPCでも使えると思う。

2ndHDDアダプターに9.5mm厚のHDDを装着
2ndHDDアダプターに7mm厚のHDDを装着
2ndHDDアダプターのそれぞれHDDを装着してみたが、7mm厚のHDDもまったく問題なくセセットできた。ThinkPadの2ndHDDアダプターは数種類あるが、基本的な構造は同じなので、SATA対応のものならすべて7mm厚のHTS545050A7E380は装着できると推測される。
ちなみに7mm厚のHTS545050A7E380は、1枚プラッタで500GBの容量ということで、4Kバイトセクタのフォーマットになっている。Windows7で使う分にはまったく問題はないが、XP以前のOSだと速度低下が起こるらしい。
一方HTS545050A7E380上にVMWareの仮想ディスクファイルがあり、その仮想PCのOSがXPの場合はというと、これはまったく問題がない。仮想PC上のOSは仮想ディスクファイル(*.vmdk)をディスクとみなしてアクセスしているだけで、物理的なHDDの制御はホストPCのOS(今回はWindows7)が行うわけだから。
実際に2ndHDDアダプター経由でThinkPad W520に接続して使ってみたが、勝手にHDDの回転が止まる現象が無いため、VMWare上の仮想PCの動作もいたって快適だ。速度についてはファイルをコピーする前にベンチを取らなかったので感覚的な話になるが、仮想PCの起動やサスペンドなど(仮想PC上の)メモリー内容をディスクへ読み書きする速度が明らかに速くなっているのが判る。
動作音については、回転が勝手に止まって再度スピンアップする現象がないため、その点に関しては静かになったと感じられる。ただ通常のアクセス音については、WD5000BEVTに限らずウェスタン・デジタルのHDDの方が若干静かに感じる。もっともかなり静かな状況で判る程度の違いであり、ゲームのBGMや効果音、テレビの音などが流れている環境ではどちらもほとんど無音に感じる程度の静粛性だ。
日立のHDD部門はウェスタン・デジタルに売却されてしまたので、日立ブランドのHDDを買うのはこれが最後になるのかもしれない。あるいは1TBの価格に値頃感が出てきて、保存データが増えるような事態(EOS 5DMarkIIIを買うとか?)になれば、0S03509(HTS541010A9E68)あたりを購入するかもしれないけど・・・。
追記
上記画像は2ndHDDアダプターをThinkPad W520に装着した状態の写真だが、数mmの隙間が空いていることがわかる。2ndHDDアダプターの高さ(厚さ)は9.5mm厚のHDDに合わせてあるが、7mmHDDがそのまま装着できたことから判るように、コネクターさえ刺されば厚みが違っても問題はない。つまり12.5mm厚のHDDでも2ndHDDアダプターには装着できると思われ、さらに上記画像の隙間を考慮すれば、そのままW520に装着できる可能性は高い。現時点では12.5m厚の2.5インチHDDには価格的にも容量的にもメリットはあまりないが、500GBプラッタを3枚使ったような1.5TBの製品でも出てくれば、価格次第では買ってみたいと思っていたりする。